入退社の心得

入社時の心得

ひたすらキャリアを積むこと

まずは、3ヶ月、脇目もふらず知識と技能の習得につとめてください。
同時に、この「やすらぎ福祉道」の各心得を吸収することに全力をつくしてみてください。
3ヶ月続いたら、次は1年続けてください。
少なくとも3年間、この修練を続けていけば、どこの職場でも通用する一人前の福祉人に成長しているでしょう。
ああだ、こうだと言うのは、本来はここ(3年後)からです。
すでに上司や同僚を見る目も養われているから、不平や不満ばかり並べ立て、自己啓発をしない人間を見極め、決して引きずられないようにしましょう。不平不満分子になってはいけません。それまでの努力のみならず、将来の時間も無駄になります。
最後は、自己努力のみが自分を救うのです。

職場環境は、かならず、かならず変化することを肝に銘じること

どうしても肌に合わない同僚、人望無き上司など、職場に来るのも辛くなる環境は確かにあります。耐えられないことも理解できます。
ただ、その環境が永遠に続くことはありません。上司、同僚の移動や降格で、環境は必ず変わります。雰囲気は一変するでしょう。その時こそ、あなたが本領を発揮できるときです。その間の心の修練は、あなたを一回りも二回りも成長させているでしょう。

かならずくるその時に備えること

職場は常に成長と変化を続けるので、突然に責任ある立場に移動するときがきます。
そのときのために、心、知識、技能の修練を積んでください。さもないと、いざというときに力を発揮できません。心の成長が伴っていないと部下の信頼を一気に失うでしょう。
人望を失うきっかけは、知識や技能の未熟よりも心の未熟さが露呈したときです。この「やすらぎ福祉道」を身につけるよう修練に励んでください。

辞職時の心得

辞めるときは、次の就職であるとの自覚を持つ

仕事を辞めるときは必ずきます。辞めるときは、同僚や利用者のことを考え、円滑に引き継ぎが行われるよう、責任を全うして辞めるべきです。飛ぶ鳥後を濁さず、です。
辞めた人を観察していると、良い(残る人の事を考えた)辞めかたと、悪い(残る人のことを無視した)辞めかたがあります。これは仕事に対する本人の考え方の結果ですから、次の職場でも同じ事を繰り返す可能性が高いのです。
辞めてしまえば終わりと考えているようですが、川の流れのように、時間は繋がっています。上流での濁りは、必ず下流に影響します。
後輩、同僚、利用者に惜しまれ、感謝されて辞めた人は、次の環境でも、誰からも感謝される境遇にいるようです。これは真理です。